2009年7月に提訴した地位確認訴訟ですが、ついに2月10日に結審しました。
龍大・嶋田ミカさんの裁判と重なったため、30人近い傍聴者が集まり、法廷に入りきれないほどでした。
最終準備書面を交換し、原告の小川と井上が短い意見陳述をしました。
【陳述内容】
文学部でくびになった時は、ひどいと思いながらも、扱いも悪かったし、非正規ばかりやってきて、よくくびになってたし、どこかこんなものだと思ったりもした。パワハラで自分の評価が下がってしまい、おかしさが充分に感じられなくなっていた。しかし、闘っていく中で、応援してもらったり、教えてもらったり、学んだりしていく中で、これはおかしいんだとはっきりわかってきた。
おかしいと感じられなくなっている数多くの非正規のために、裁判所には、法的にもおかしいんだとはっきり言ってほしい。(小川)
5年条項は、解雇権濫用法理を逃れるためにあるのかと思っていたが、実はそうではなかった。5年条項は、雇用者が「責任を取らない」ために存在している。実際、「あなたは期間満了です」と告げるだけで、自分の手をまったく汚さずに、簡単に首を切ることができる。誰ひとり責任を取ろうとしない大学という組織にとって、これはとても都合の良い制度である。
しかし、首を切るというのは、生活の糧を奪うということであって、とても重いことだ。「首を切るな」とは言わないが、切るなら切るで、せめて責任ぐらいは取ってほしい。(井上)
■原告ら(小川・井上) 最終準備書面 pdf(1,690KB)
弁護団が徹夜で仕上げた力作です。ぜひお読みください!
■被告(京都大学) 最終準備書面 pdf(1,112KB)
時間があればお読みください。
判決は、3月31日(木)1:10に、京都地裁305法廷で言い渡されます。判決後、隣接する弁護士会館にて報告集会も予定しています。お集まりください!